住まいを長持ちさせるために2

氷水を入れたグラスの表面に水滴がついてくる現象を結露といい、湿気を含む温かい空気が冷えた壁や窓ガラスにぶつかり、空気中に含まれている水蒸気が冷たい水滴に戻り、材質の表面に発生し(表面結露)、放っておくと壁や床にシミができたり、カビが生えたり、押入れの中の布団が湿気てしまったり、家財などを汚損することとなります。また、外壁の内部などに結露を生じると(内部結露)、木材を腐朽させ、老朽化の原因となり、耐久性を大きく害します。
結露を防止するには建物の断熱構造化を行うことが必要ですが、これだけでは十分ではなく、住まい方の工夫が重要となります。

@水蒸気の発生を極力押える。
A暖房する部屋とほかの部分との温度差を少なくする。
B部屋の通風、換気を良くする。

 
キッチン 炊事中は水蒸気が多く発生しますので換気扇を回すようにしましょう。冬期は鍋料理の機会が多くなりますので特に注意しましょう。
浴室 浴室は、1年を通して多量の水蒸気が発生する所です。入浴の後は窓を開けるか、換気扇を長めに回し、換気に心掛けましょう。また、常時入口の戸を閉めておくことを徹底し、住宅内に湿気をもらさないよう注意することが大切です。
居室 室内や洗面所などに洗濯物を干す場合は、特に湿気がこもりやすいので換気扇を回しましょう。また、湿気をおさえるために加湿器等の過度な使用や、ストーブの上にやかんを置くことはひかえましょう。
閉め切った部屋では人が数人いるだけでも多量の水蒸気が発生します。これらの水蒸気は発生源の部屋だけにとどまらず、住宅の各部屋全体に拡散していくので、水蒸気を発生していない北側の居室などの思いがけない場所でも意外に水蒸気の量が多くなっています。窓や換気スリーブをこまめに開閉し、換気扇を回して室内にくまなく通風するようにしましょう。
暖房時における室内外の温度差により結露しやすくなります。窓ガラス面やサッシのアルミ部分は特に結露しやすいので、これに接する木部などをぬらさないように注意し、こまめに拭き取りましょう。
同じ建物内にあっても、一部屋だけを極端に暖めすぎると、暖房をしている部屋と暖房をしていない隣の部屋との温度差は大きくなり、内部建具、間仕切り壁面に結露が生じます。隣接する二部屋間の温度差は極力少なくするよう努めましょう。
押入、収納 押入、収納などの内部は結露しやすいので、頻繁に戸を開けて換気しましょう。また、布団等で内部の空気の対流が妨げられやすいので、すのこを壁と床に取り付け、布団や衣類が直接壁や床に触れないようにすると共に、ふすまを常時3cm程度開けておく工夫をして、空気の循環を良くしましょう。
家具類 家具、ステレオ、ピアノ等は裏側にも風が通るよう、できるだけ壁側より5〜10cm程度離して設置するようにしましょう。
 

室内の壁表面に発生する表面結露に対して、壁側などの内部に発生する結露を内部結露といいます。内部結露は、室内の水蒸気を含んだ空気が壁体内に侵入し、外に抜ける事ができずに断熱材内部に滞留したものが、外気により冷やされることにより発生します。一般には、内壁下地材と断熱材の間に防湿層を設け、壁体内への水蒸気の侵入を防止するよう計画されていますが、施工上これを完全に防止することは難しいといわれています。
最近では、外壁内に侵入した水蒸気を屋外に放出させる措置として、外壁の上下部に内部と通じる通気層を設ける「外壁内通気措置」等が増えてきています。
内部結露は居住者の目に見えない場所で起こっており、気が付いた頃には損傷が相当に進んでいることが多いものです。床組の点検とあわせて定期的に点検し、異常が認められた時には専門の業者に依頼しましょう。

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カビは、適度な湿気と温度、そして栄養のあるところにはどこでも繁殖し、温度25〜30℃、湿度70%以上になると急激に発生しやすくなります。また、建材や仕上げに使われる接着剤や糊を栄養分として、結露によるシミや湿気のある場所に発生するので、まず、結露を防ぐこと、通風をよくすることが重要となってきます。


カビが発生したらすぐ取り除くことが重要ですが、あまりひどくなったカビは専門の業者に依頼しましょう。特に、ビニルクロスの場合は、裏側に発生してしまうと貼り替えるしかありません。
また、表面のカビを取る場合は、中性洗剤等を薄め、固く絞った雑巾で拭き、ドライヤーで乾燥させるとよいでしょう。

ダニは、高温、多湿を好むため、一般的に、夏に発生、活発に活動し、冬には活動しないものといわれています。しかし、最近では暖房機器や加湿器の普及、生活様式の変化などから、住宅内でダニが活動しやすくなっています。カーペットや畳、カーテン、衣類など、不潔にしているとダニの発生の原因になり、ダニが発生すると、かゆみ、腫れ、ニキビ、喘息など様々な病気の原因になるといわれています。予防法は、何と言っても掃除をよくすることと、多湿にならないように換気をよくすることです。

@ 掃除機でほこりをこまめに、かつ、入念に吸い取ること。(1u辺り1分が目安)掃除機の使用は、ダニの捕獲と同時に畳の感想にも役立ちます。
A 畳の上には敷物(じゅうたん、カーペット等)は使用しないこと。畳の通気性を悪くし、ダニの恰好の住みかとなります。
B 室内の換気、通風に注意すること。ダニの発生する梅雨時の少し前から布団乾燥機や除湿器を使用すると、ダニが発生しにくくなります。
C 市販の防虫紙を畳の下に使用すること。
 

ダニの繁殖する条件
1.温度25〜30℃
2.湿度70〜85%
3.餌となるほこり、フケ
4.潜り込む場所があること

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